雪深い高畠町二井宿に遅い春が訪れ、雪を溶かし田んぼの土が見えはじめると米作りの最初の作業、稲籾の選別が始まります。
それから、八十八の作業と山形の自然に恵まれ6ヶ月、時には猛暑、大雨にさらされながらも実りの秋を迎えます。
旨い酒になることを願い、飲んだ人の笑顔を思い浮かべ、田んぼに通い続けました。良い米を作るために、やれることはすべてやりました。そうして収穫した雪女神。この米を、酒造りを極めた蔵人たちに託しました。
山形の日本酒造りの極み、新しい「山形讃香」に関わることができてとても光栄です。今までの苦労が報われた思いです。
この酒を口に含んだ時、緑色の絨毯を敷き詰めたような田んぼの稲、その葉先を涼風が揺らして行く。そんな山形の原風景を思い浮かべていただけたらしあわせです。
雪女神生産者 志賀良弘
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